自然に治る歯ならび　（その１）

子供は成長もあるし、ほっておいても歯ならびが矯正しなくても自然に治るかなとお話される親御さまは多いです。

たしかに、自然に治る歯ならびはあります。
今回は矯正しなくても自然に治る代表的な歯ならびの例を紹介していきますね。

すきっ歯

上の大人の前歯２本が生えていて、すきっ歯になっています。
真ん中の２本の横の歯が生えてくると、すき間が閉じてくることがあります。
歯科の専門用語で「みにくいあひるの子の時期」といいます。
すき間が閉じると、白鳥になるわけですね(^o^)

ただし、真ん中の２本の横の大人の歯が完全に生えてきても、すき間があまり変わらない場合は、それ以降はすき間はあまり変わらない可能性が高くなります。

ひだが入りこんでいる　すきっ歯

上の前歯の真ん中にひだが入りこんでいてすきっ歯になることがあります。
上唇をひっくり返しながら少し上にひっぱってみましょう。

そうすると、上唇の真ん中の裏側に粘膜のひだがあるのが分かると思います。このひだは唇から歯ぐきまでつながっています。しかし、ひだが長いお子様の場合は、前歯と前歯の間までひだが入りこんでいます。
このひだが物理的にじゃまをして、すきっ歯になります。

成長とともにひだの形が変わって、すきっ歯が治ることがあります。

半年くらい様子をみても全くすき間が変わらない
または、がっちりしたひだが歯の間に入りこんでいる時は歯科医にみてもらうといいでしょう。

その２では、開口、受け口、歯のがたがたについてお話します。